音色を作る材料
バランス、クリアさ、音色

独自の響きを確立していること、それが価値あるピアノ製作の定義です。ベヒシュタイングループのピアノでは特に、技術的な特徴づけと、音楽性の強調ということが前面 に押し出されています。ツィンマーマンは、美しい音と抜群のバランス、クリアさと変幻自在の音色が自慢のピアノです。

特別な響きの秘密は、選び抜かれた素材、定評ある音響ユニットの構造、偶然の入る隙のない入念な作業にあります。部品はどれも物理的、音楽的観点から考え抜かれたものです。
そうしたことを念頭に置いてこの楽器をご覧になれば、ツィンマーマンの色彩 がどれほど豊かかおわかりいただけるでしょう。ひとつひとつ手で作られる音色と響きが、楽器からさまざまなニュアンスを引き出します。平べったい表面 的な音や、芯のない柔弱な音ではなく、ツィンマーマンはもっとたくさんの可能性やファンタジー、そして弾く楽しみをお贈りします。

ツィンマーマンの特徴

さまざまな曲を演奏するためには、輝くような、伸びのある音色、ばらつきのない音域、快適な弾き心地が必要です。その点、ツィンマーマンの優れた特性は、上級者以外にとっても楽器を選ぶ際の決め手となるでしょう。レスナーは、学び、理解するための楽器としてツィンマーマンを薦めています。というのは、初めて鍵盤に触れるなら、弾きやすく、いろいろな音の出せる楽器が耳の訓練にもよいからです。

ツィンマーマンとベヒシュタイングループ・ベルリン

ツィンマーマンのピアノも手がけるC.ベヒシュタイン・ピアノフォルテ社は、ドイツにいくつもの拠点をもっていますが、中でも重要なものは現在ザクセンにあります。経験と立派な設備とが集まったこの場所で、とてつもない競争力が生まれます。ベヒシュタイン社は正確な仕上げと芸術的手工業が結びついた、ヨーロッパ有数の企業として知られています。

ノウハウとマンパワー

ベヒシュタイングループが結果を出し続けている秘密は、安定性と革新のバランスのよさです。よりよいものを求める顧客の需要にしっかりと責任をもって応えます。

 

 

 

重要拠点ベルリン

ベヒシュタイングループ・ベルリンはつねに最高の楽器作りと品質保証のためにエネルギーを注いでいます。研究や市場調査に基づいて、新しい時代を担う楽器の開発や、円滑な社内のコミュニケーション作りが行われています。良い商品は参加者全員の骨折りと責任から生まれてきます。ツィンマーマンは、Made by Bechstein という印を良心をもって楽器に与えています。

ツィンマーマン 伝統のブランド
品質の保証

優れたメーカーはそれぞれ、何十年にもわたって自らを確立すべく奮闘してきました――「メイド・バイ・ベヒシュタイン」のツィンマーマンとは違って。この全く新しいコンセプトは、1992年ツィンマーマンがベヒシュタイングループの一員として出発するや、圧倒的な成功をおさめて、業界やピアニスト、ピアノマイスターを納得させました。楽器を購入するお客様は、選ぶ際に、価格と性能とを比較してお考えになるようですが、この傾向はますます強まってきています。ベヒシュタイングループ・ベルリンはこうしたことを念頭において、価値あるドイツピアノであってもお求めやすい価格で提供できるようにしています。

Made by Bechstein

ツィンマーマンは優れた品質を抑えた価格で提供しています。細かいところを比べてみて下さい。ツィンマーマンの各モデルはいずれもドイツピアノ製作の粋を集めたもので、どの国際コンクールでも評価されています。ツィンマーマンの楽器には、最良のピアノ製作ブランドが誇る知識が隠されているのです。その知識によって、ハンドメイドの芸術と賢い商品製造方法とが結びつけられました。
「ツィンマーマン」の名には長い歴史があります。1884年にマックス・ツィンマーマンとリヒャルト・ツィンマーマンがライプツィヒに工房を開きました。新しい楽器はよい出来で、数十年もすると世界的に知られるようになりました。1904年には製造拠点が一気に拡大され、ツィンマーマンはベルリン、ハンブルク、ドレスデン、アムステルダム、デン・ハーグ、ブエノスアイレスに営業拠点を築いて、ヨーロッパでも屈指のピアノメーカーとなりました。40万台を越える楽器が売れたことが、ツィンマーマンの価値を物語っています。

細かなところまで品質を追求する
ノウハウと愛

ツィンマーマンは、ベヒシュタイングループ・ベルリンのノウハウによって作られており、その製造工程では世界的に有名なピアノメーカーの設計基準が採用されています。
例えば、木材。ツィンマーマンでは自然の生んだ価値ある素材を意識して使用しています。買い付けは厳しい環境的選択基準にしたがって行われます。丁寧なシーズニング、妥協を許さない乾燥の過程を経て、木材は、無理なく自然に望ましい湿度に達し、厚板として乾燥されるトウヒ、マツ、ブナといった木材は、高い安定性を獲得します。 ツィンマーマンは同時に、細かく製材加工された部分にも気をつけています。コンピュータ制御された機器を使った精密な作業は素晴らしく高い安定性をもたらすので、気候の変化にも動じなくなります。
ツィンマーマンは響板を楽器の魂としています。このしなやかな振動板と、フライス盤で加工され、ほぞに組み込まれて張力を支える響棒は、年輪が細かく最高の音響伝導能力をもつトウヒでできています。
鍵盤アクションを載せている棚板は安定していなければなりません。金属がその持ちをよくし、特殊な木のパネルがやはり響きを支えます。
最高品質の羊毛フェルト、柔らかな天然皮革、頑丈なナラは、いずれも自然素材からなり、ツィンマーマンのアクションを構成しています。 アクションの縁を飾る革は徹底的ななめし過程を経て、強く、使用に耐えるものにされます。合成材使用の製品をツィンマーマンは避けていますが、それは吸湿性が落ちるためです。繊細な部分、「にかわとラッカー」には特に注意が払われています。基本的にツィンマーマンの楽器には環境に配慮した部品が使われていますが、それでも品質やあとあとまでの適性がおろそかにされることはありません。 純粋な銅でできた低音巻線は濁りのない音で耳を楽しませます。定評あるアクションは、素晴らしい演奏感覚をもたらし、エネルギーを損失せずにタッチをそのまま音に変換するのを可能にしました。

 

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