ヒストリカル鍵盤楽器
ヒストリカル鍵盤楽器は、ザスマン社の40年以上にわたる経験の賜物です。これだけの時間をかけてヒストリカルチェンバロを研究し、設計と音色との関係についてさらに理解を深めました。ザスマン社では、卓越した職人芸と良質の素材とで、非常に優れた楽器を製作しています。
当社では、ヒストリカルモデル、つまり16、17、18世紀に作られた楽器の複製を作っています。製作に当たっては、もちろん現代の技術が取り入れられていますが、プラクティカルな部分に限られており、それによって品質が落ちるということはありません。
ザスマンでは、高品質で信頼できる木製ジャックを用いています。これは調整しやすく、維持も簡単です。重要な部分には、すべて特別
な部品を使っており、他のもので代用することはできません。爪はデルリン製で、天然の羽にそっくりでメカニカルな性質をもつ、プラスティック製のものを使用します。これはとても長持ちします。実に軽く動かせる鍵盤は、ヒストリカルモデルに倣って、黒檀や象牙、また骨やダーク・オークで作られています。トランスポージングをすれば、高いピッチと低いピッチ(a′=415.3ヘルツ/440ヘルツ)を簡単に切り替えることができます。
鍵盤はハンドストップで操作可能です。二段鍵盤の楽器には、押して連結するものがついています。この場合は、上の段をスライド・インさせます。
新しい次元を開く調律の持ちのよさ、楽器の確実さと音楽的な反応の良さ。一度弾いてみれば、演奏者はザスマン工房の楽器の虜になることでしょう。
ヒストリカル・レプリカは無垢材からなります。ザスマン社の倉庫には、よく年輪を重ねた木材が揃っていますが、その木材は、当時の楽器と同じように、自然に外気にさらして乾燥させます。冬、材木の上には雪が降り積もり、板の上を風が吹いていきます。太陽と雨とが木を完全に安定させ、音楽的用途にかなう素材にしてくれます。
ザスマンのヒストリカルチェンバロはこのような材料からできており、良い友達のように、信頼に足るものです。
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